パチンコ店で働いていると、不正を疑われることも多いです。
これは店長はじめ、アルバイトであっても対象になります。何しろお金に変わる可能性があるものが、その辺に転がっているわけですからね。
ただ、この記事では働く人間ではなく、雇用する側も不正を起こしやすい業種であるということに注目してみます。
記者(夜叉丸)は、組合主体の不正対策委員もしていたので、どういった器具が問題になるかも理解しています。
こういった職業だからこそ、清く正しく働きたいと努力をして20数年、自分の目の黒いうちは不正が無いように気を付けていましたが…。
働いていた会社で血縁以外で最高位になったころ、サラッと過去の不正を打ち明けられたのはかなりショックでした。
こういった会社ばかりではないと思いますが、この記事では、パチンコ店が起こす不正とはどういったものかを扱っています。
謎の小部屋(遠隔小屋)
パチンコ店の不正といえば、一昔前は「遠隔操作」を疑われることが多かったです。
普通に来店されるお客様からも「遠隔してるやろ!」と笑いながら、冗談として使われるくらい認知度が高いです。
ただ、この遠隔操作は架空の話ではありません。
記者は実際に操作しているところは見たことがありませんが、所属していた組織では過去に遠隔操作が使われていたようです。
これはその組織のトップ、経営者から直接伝えられたのでそうなんでしょう。
現在は証拠がないため立証はできませんが、当時使われていたという謎の小部屋はそのまま物置として使用されています。
物置にしては小さすぎると思われるその小部屋で、当時の店長たちが密かに操作していたということです。
遊技台の裏をチェック
ちなみに、遠隔操作をするには遊技台の裏に「ぶらさがり」といわれる器具を付けなければいけません。
名前の通り、遊技台とホールコンとを繋ぐ配線に間に黒いボックスがぶら下がるように付けられます。
これは不正の取り締まりで押収された現物もみせてもらいました。
ただ、これについては10年以上前の情報になるので、現在は使われていないでしょうし、同じ機能の機器があったとしても小型化されているでしょうね。
遊技台をあけて裏をみても一般の人ではなかなかわかるものではありませんので、スタッフさんがメンテしているときに覗くようなことはしない方がいいです。
逆に不審者として扱われてしまうので注意して下さい。
釘調整は不正?
パチンコ店側の遠隔操作などは明確な不正行為ですが、お客様がよくいう「釘しめてるやろ!」というのは不正なになるのでしょうか。
これについては、見方によっては「釘調整」も不正になります。
ただ、厳密にいうと釘の整備事態はOKなので、状況判断は必要です。
「釘の調整=整備」と捉えた場合は、ホール側が正しい遊技機の状態にする責任がありますから、異常な釘は修正しないといけません。
これはメーカーから販売された遊技機の釘が、何某かの理由でその性能を正しく発揮しない場合、ホール側がメーカーの釘に戻すという行為になります。
移動の際の衝撃や日々の掃除でタオルに引っかけたなど、釘が曲がってしまうことはいろいろあんですね。
ただ、逆を言えばメーカーの釘の状態から変更することは許可されていません。
販売された遊技機の釘を、メーカーが用意した釘シートというものと照らし合わせて、お客様に提供するのがホール側の義務です。
これを守らず、ホール側の都合で釘を触ることは不正といってもいいでしょう。
入れ替えの際には警察が立ち合いのもとチェックをしていますが、その後はチェックなどをほぼないので、実態としてどうなっているかは、なんともいえません。
警察にも都合がありますからね。
なかなか素人目では目視で判断できるものではありませんが、機種によっては曲がりすぎの釘もあるかもしれません。
そういった場合は警察に相談しましょう。
※ただ、調整をしているお店では「その時間の防犯カメラの録画を止める」なども徹底しているので、なかなか実態把握はできませんが。
イベントなどは不正?
イベントなどは全国的に淘汰されてきていますが、明らかな名前のついたイベントが無くなっただけで、実際には特定の日に人が集まる傾向は変わりません。
イベント規制が入ったころは、それまで育てていた特定日があるお店が強くなるということで、特定の日に出玉を集めたものです。
これについては、スーパーなどと同じく特売日に買い物に来て、他の物を買ったりするのと同じですが、パチンコの場合はお店によっては嘘もあるということです。
まあ、このやり方をするとお店の信頼が無くなりますから、出す台と回収する台の比率がどうなっているかを見極めることが大切です。
お客様の勝負という意味合いでは、主戦場にされているお店の状況(主力機などの傾向)や遊技機種の販売スケジュール、キャラクター物の誕生日などを…
様々な状況を加味して見極めていきましょう。
※見極めが効けば不正とはいえませんかね(笑
まとめ
パチンコ業界は働く人の不正も多いですが、企業側も不正をする場合があります。
明確な不正でなくとも釘調整やイベントのようなものを、営業努力といって普通に行使しています。
働く人たちも生活するためにその行為を受け入れていますし、上層部になるとそれまで好きだったお客様との交流を断つ人もいます。
その段階になると給料も高くなっているので、経営トップたちは「もう辞めることはない、辞められないだろう?」という考えから、より厳しいノルマを与えます。
すべてのパチンコ店がこういった考えではないと思いたいですが、メーカーの釘で営業しているお店はそこまでないでしょうね(あれば凄いと思います)。