危機的な状況であればあるほど、人の本質がみえてくるようです。
これは組織を動かすリーダーたちも同じです。
コロナ禍のような危機的な状況だからこそ、力強いリーダーシップを発揮してもらいたいですよね。
ですが、大なり小なりリーダーの資質が問われる事案が多発しています。
この記事では、「言行不一致」でニュースになった政治家たちと同じように、遊技業界でも実際にあった耳の痛いお話を扱っています。
言行不一致とは
言行不一致とは、
口で言うことと行動とに矛盾があること。主張と行動が食い違うこと。
とあります。
類義語には「舌先三寸」や「口だけ」、「行動の伴わない」などがありますが、基本的には否定的なイメージが強い言葉たちですね。
個人の関りであれば、ほどよい距離感で問題を回避できますが、仕事でそういった人物と関わるのはストレスが溜まります。
ましてや組織のリーダーがそういった人物だと、従う側の気持ちは穏やかではいられませんよね。
問われるリーダーの資質
コロナ禍でニュースとして取り上げられたのは、政治家たちの発言と、その行動の食い違いでした。
一例として、ある県知事の「言行不一致」があります。
その知事は、県民には県をまたいだ移動はしないように要請しておきながら、自分は県外に帰省していました。
県民に自粛要請をしておきながら、自分たちは平気でその要請を守らない姿に、否定的な意見が多く上がりましたね。
なかでも批判の的となったのが、反論と捉えられる弁明をしてしまったことです。
起こした事実と、市民の気持ち、自分の県知事という役割、ここから考えれば、まず謝罪、もしくは市民へ寄り添った言葉が必要だったはずです。
問題の捉え方は人それぞれなので、完全な正否というものはないと思いますが、人を束ねる立場の人間が、周囲の気持ちに寄り添えないのは致命的ですよね。
「リーダーだから許される」と考えているリーダーの組織は悲劇ですね。
そういったリーダーに意見すると「ケチをつけるな」と言い返されそうで怖いです。
リーダーは、人に支持されてこそ力強いリーダーシップが発揮できます。
誰しも、信頼できないリーダーの言うことは聞きたくないはずですよね。
※この記事前後にも同じような案件が繰り返されていますけどね。
遊技業界での言行不一致
ニュースに取り上げられたような、政治家たちの言行不一致の姿勢は見ていて腹立たしく、選挙で選んだかと思うと恥ずかしくなります。
自分の地域の選挙であれば、次は必ず外すでしょうね(個人の見解です)。
ただ、今回お伝えする遊技業界の組合の選挙は形式的なものなので、残念ながらほとんどの組合員に決定権はありません
。
それでも、コロナ対策でバタバタした一部の組合にはSNS上で批判がありました。
※組合の選挙は形式的にはしっかりしていますよ
実際にあった組合の不備
ある一部の地域で本当にあった言行不一致は、
地域の組合トップが組合員に「自粛要請」しておきながら、自分のお店は営業していたというものです。
業界ニュースでは、組合トップからのお願いとして責任ある発言をしているように扱われていましたが、発信した本人は自粛しないという状態です。
先の政治家のお話と同じですが、こちらはお金が関わってくるからたちが悪いですね。
地域の組合員に自粛要請して休業を促すことで、そのトップのお店はお客様で一杯だったようです。
これはいただけませんね。
ちなみにその後ネット上で「まだ営業しているお店」として名前が挙がり、名前が晒されてから休業するという状態になっていました。
その際のネットの反応は、「やるなら最後までやれ」、「最後はビビったか」など多様でしたが、なかには「地域住民の反発」や「マスコミが来たから」などありました。
実際にその場にいたわけではないので、なんとも言えませんが、組合での自粛宣言を利用して得た数日の利益よりも、失う信頼の方が大きいように思いますね。
人間の性なのか
この遊技業界であった「言行不一致」のお店は現在でも営業しているようなので、地域の反発などはSNS上のデマだったのかもしれません。
また、SNS上でそのトップの関係者が世間に対して反論したような話がありましたが、その内容を発見することはできませんでした。
これが本当に反論していたらゾッとしますね。
政治家の弁明も自分を中心に考えているので、さも正しいように伝えますが、それは自分たちの創ったルールの解釈から発信しているだけなんですよね。
人間の性なのか、
自分が悪いことをしている自覚があると、他者に責められたとき、なんとか正当性を保とうと詭弁を用いるようです。
きっと、自覚があるんです(ないとやばいですね)。
人を導くリーダーには、自分を中心に物事を考えず、周囲の意見や言葉に向き合って、より良い行いを見せてもらいたいものです(人の意見に併せるだけではいけませんが)。
まとめ
今回は最近の組織リーダーにみられる「言行不一致」について取り上げました。
緊急事態だからこそ見えてきた人間性を、今後の選択に活かしていきましょう。
言っていることと、やっていることが違う人間に導かれるのは災難ですからね。
これは、私たち一人一人の選択権です。
政治の世界でも、遊技業のお話でも、リーダーだけの責任ではありません。
言行不一致な行いをしたリーダーを選んだ、もしくは選んでいた私たちの責任があります。
そう思うと、今回の件は学びですね。
パチンコ店で続けて働く場合も、自分はそうならないよう気を付けましょう。
※政治家のお話、遊技業のお話ともに実際にあった話ですが、個人名や団体名は伏せさせていただきます。